不思議な雰囲気のある映画だ。監督が「バス男」と同じだというのだから無理もない。

 教会の修道院で育てられたダメ男が覆面レスラーとしてリングに上がり、孤児たちにおいしいものを食べさせようと奮起する。という物語。孤児やスラムの貧困に悲壮感がなく、無気力とだるさを上手に描いているなぁ、と感心してしまった。

 「爆笑コメディ」などと紹介しているサイトもあるが、残念ながら爆笑というほどではない。でも、クスっとしてしまう場面があまりにも多い。面白さはそれぞれのギャグよりも、この作品の世界観そのものにあると言っていい。

 そういう意味で、見るに値する作品である。


 いつまでたっても色あせない、コメディーの超名作といって良いでしょう。タイムマシンというコンセプトはそれほど斬新でもないし、過去の時代に行って自分の親に出会う、などという展開はそれこそ僕たち日本人は「ドラえもん」でさんざん見てきたはず。それにしては公開から25年が過ぎても圧倒的に評価が高い。

 ていうか、本当に、メチャクチャ面白い。では何がそんなに良かったのかと聞かれると、よくわからない。しかし、そんな理屈は抜きにして、楽しいのです。

 物語、配役、演出、音楽、そして映像。すべてが整った素晴らしい映画です。

ターミネーター4(2009)

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 超名作の新生シリーズ第1弾とでも言いましょうか。結局、人類とコンピューターの戦争が始まってしまい、それから何年かが過ぎた時点が舞台になっている。

 スカイネットによる「人類狩り」の凄まじさがよく描写されている。これから過去にサイボーグを送り込んで何しよう、ということはできないという前提で話が進むので、そういう意味での絶望感はよく伝わります。

 しかし、なんといっても準主人公でサム・ワーシントンが演じるマーカス・ライトの存在それ自体に、設定的な無理があるように感じてしまったのが残念。不自然というか、強引というか。

 ターミネーター・シリーズである、という意識をあまり強く持たなければ、もう少し楽しめたかもしれない。特撮などには文句なし。ガンズの曲が出てくる辺りに、昔のファンに対するサービス精神は感じられた。